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『ゾンビーワールドへようこそ』のあらすじと感想(ネタバレあり)

問1 この世がゾンビに支配されても希望を捨てずに戦い抜いて世界を救えるかっこいい人間になるには?

答1 ボーイスカウトに入れ!!!!!

 

総合評価【★★★★★】

何回観ても面白いわ。

ゾンビーワールドへようこそ(字幕版)

ゾンビーワールドへようこそ(字幕版)

  • 発売日: 2016/05/25
  • メディア: Prime Video
 

 

概要

『ゾンビーワールドへようこそ』は2015年の作品。監督はクリストファー・ランドンです。

この方、『パラノーマル・アクティビティ2』以降の同シリーズの脚本に参加、また監督作品には『ハッピー・デス・デイ』『ハッピー・デス・デイ 2U』等があります。ここだけの話、今挙げた作品全部好き。

2021年1月公開予定だった新作の「ザ・スイッチ」もすごく楽しみにしていました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で公開延期になっちゃったけどずっと待ってるからね。(恋か)

続いて出演者。いろいろ頑張る3人組、ベン役はタイ・シェリダン(2018年の『レディ・プレイヤー1』主演)、カーター役はローガン・ミラー、オギー役はジョーイ・モーガン、忘れちゃいけないクールビューティーなストリップバーのウェイトレス、デニース役はサラ・デュモンです。

 

あらすじ

ボーイスカウトに所属している高校1年生のベン、カーター、オギーは今日も新隊員の獲得に失敗。それもそのはず高校生にもなってボーイスカウトなんて、ダサすぎるのである。正直言ってベンとカーターもそろそろ女の子たちと遊びたいお年頃。しかし昔と変わらずボーイスカウトに熱中し楽しそうにしているオギーを見ると“辞めたい”とは言い出せない日々を過ごしていた。

そんなある日、パーティーに誘われたベンとカーターはボーイスカウトのキャンプを抜け出すことに。オギーを裏切ることに罪悪感を覚えるベン、完全に性欲に支配されパーティーを楽しむつもりしかないカーター、2人は裏切りに気づいたオギーと喧嘩別れをしてパーティー会場に向かうが、町にはゾンビが溢れていた。

 

感想(ネタバレあり)

邦題からなんとな〜くB級映画の匂いが漂う本作、冒頭いきなりノリノリミュージック(爆音)で踊る清掃員と、ガラスの向こうの彼に目も暮れず青く薄暗いラボで静かに作業する1人の研究員というなかなか洗練された対比から始まる。この時点であれ?これはタイトルに似合わずなかなか良いゾンビ映画かも?

と思った私の期待をとっても素晴らしい意味でとんでもない方向に裏切ってくれました!先に言っておきます。これはゾンビ映画ではない!!!!!!!!(強調)

ではなにかと言うと「めちゃくちゃ壮大でめちゃくちゃ大袈裟でめちゃくちゃカッコいいボーイスカウト勧誘プロモーションビデオ(93分)」です。

冴えない男子高校生3人組(with銃が似合う美女)が長年のボーイスカウト経験で培ったあらゆる専門技能を武器として、ゾンビに支配された町を駆け抜け、世界を救うのだ。

原題『Scouts Guide to the Zombie Apocalypse』を確認してたらもう少し心の準備ができていたかもしれませんが、とりあえずゾンビ映画ならなんでもいいや〜ってあらすじも読まずに観てしまったので完全に準備ゼロの柔らかな心をいきなり強コンテンツで横殴りされた気分でした。なんだこれすごいぞ。

まずゾンビ本格登場までの序盤の伏線張りがシンプルに上手い。消えた鹿はもちろん(『新感染 ファイナル・エクスプレス』も鹿でしたね〜)圏外のスマホとかね。

人間模様の描き方もなかなかスマート。うん、なんか意外とちゃんとしてる映画だなって思わせてくれる。このあと、お○ん○んバンジージャンプするなんて想像もできない真面目な作り。

そして、テンポがとても良い。速度のあるストーリー展開で難しい理屈や道徳をぶっ飛ばして視聴者をエンターテイメントジェットコースターに乗せようという気概を感じる。入れ歯ババアゾンビとの感染能力ゼロバトルとかもう大好きだよ。

あと、冒頭からそうなんだけど、音楽の使い方も上手くて、ここぞというタイミングで突然やたら壮大で大袈裟なナイスミュージックを流しはじめる謎の作品システムに疑問を抱く暇もなくあっという間に飼い慣らされてしまう。わん!(パブロフのオタクふたたび)この手法で緊迫したシーンや間延びしがちな台詞なしシーンも強引にテンポ良く乗り切るのですごい。

総評としては、シリアスとコミカルのバランスがめちゃくちゃ良くて、テンポも良くて、最後まで楽しく観られる良作。ありがとう、良いゾンビ映画です。

彼らがボーイスカウトで培ったあらゆる専門技能を駆使し、いかにしてゾンビーワールドを戦い抜いたか、それは本当に初見時の衝撃と爆笑を奪いたくないので極力ネタバレは避けたいんだけど、最後に1つだけ言うと、パーティー会場に取り残された人々を救うため、3人が乗り込むシーンがかっこよすぎて一生忘れられないよ。

ホームセンターで自作した大型武器を背負って仁王立ちで登場するシーン、マジでゾンビバスターズだし、マジでかっこよすぎてお前らもうパーティーにも呼んでもらえないクソダサボーイスカウトなんかじゃないよ!!!!めちゃくちゃかっこいいよボーイスカウト!!!!!ってなる。もちろん例のごとく壮大で大袈裟な爆音ナイスミュージックも流れるのでなんかもうすごくかっこいいのにすごく面白くて大笑いしながら感動で泣きそうになる。もう意味がわからん。意味わかんないけど、とにかくボーイスカウトってかっこいい。ボーイスカウト最高。んで、最後の最後までストリップバーのウェイトレスのデニースが良い仕事する。姉さん、あんた本当に素敵な女だな。

兎にも角にも「めちゃくちゃ壮大でめちゃくちゃ大袈裟でめちゃくちゃカッコいいボーイスカウト勧誘プロモーションビデオ」大成功です。

昨年、甥っ子が生まれたので大きくなったらボーイスカウトを勧めようと思います。

 

楽しく笑って観れる映画をお探しの方、ゾンビ映画が好きな方、ボーイスカウトに勧誘されているが参加するか迷っている方におすすめです。

※ただし、性欲に支配された男子高校生の愚行や、おち○ち○バンジージャンプなど、厳粛な家族団らんには向かない描写のある映画となっておりますので、ご注意ください。

アマゾンプライム会員さんなら無料で今すぐ観れますのでよろしくお願いいたします!面白かったら同じくクリストファー・ランドン監督の『ハッピー・デス・デイ』シリーズも是非観てください!!

 

ゾンビーワールドへようこそ(字幕版)

ゾンビーワールドへようこそ(字幕版)

  • 発売日: 2016/05/25
  • メディア: Prime Video
 

 

ハッピー・デス・デイ (吹替版)

ハッピー・デス・デイ (吹替版)

  • 発売日: 2019/11/21
  • メディア: Prime Video
 

 

 

ところで、この邦題、なんで“ゾンビ”じゃなくて“ゾンビー”なん?ご存知の方、いらっしゃいましたらコメントかTwitterのほうで教えていただけると大変嬉しく思います。よろしくお願いいたします。

 

それではまた次の映画でお会いしましょう!